「ドライブマイカー」を観て
あの赤い車が印象的だったので、久しぶりにスケッチ。
映画の中の空気感がスクリーンから流れ出てきて、観客もその空気を吸ってお話を理解するような映画だった。優しい気持ちになる。
3時間が苦じゃないというか、間延びしていない。全部必要な3時間だった。
濱口竜介さんは、説明せずに空気感で伝えるのが上手い人なんだと思う。
ラストでなるほどな、と思った。
タイトルの意味がばしっとハマって気持ちが良い。
せめて自分に誠実に生きるしかない、ということか。
幸せの味
帰宅すると、同居人が鯖の味噌煮を作ってくれていた。胸ビレがぴょこんと立っている。
レシピ通りに作ったから美味しいはずだよ、と言う。
幸せの味がした。
親しき中にこそ感謝あり
一人一人違う目を持っているから、人の数だけ世界があるのだと思う。同じ時間を共有していても、違う世界にいる。二つの世界が完全に一致することは、ないのだと思う。
犬を連れた姉弟が美しかった。小学生くらいだろうか。白い犬が走って、姉も走った。あの子の足も、いつか大人になってストッキングを履くのだろうか。
今日は道に迷わず帰宅できた。安堵。住み慣れてきた。
自戒:人の好意の上にあぐらをかいてはいけない。親しき中にこそ感謝あり。語呂が悪い。
夜 乗り過ごした電車の中で
乗り過ごしたと気づいたせいで、全然電車が止まらない。
むしろどんどん加速していく。どこまで連れて行くんだろう。次の停車駅は表示されているけれど、心細い。
乗り過ごして、浦和に着いた。
初めて浦和に来た。
駅のホームに、赤羽に帰る家族がいた。2歳くらいのちいちゃい姉妹と両親。双子だろうか。